その他の睡眠障害

レム睡眠行動障害

ここ最近頻繁に過激な夢を見るようになったという方は要注意

睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠の2つに分類されます。
そのうちレム睡眠は睡眠全体の10~20%をしめ、「夢をみる」ことの大半がレム睡眠のあいだに起こっています。
レム睡眠の間は通常、体は脱力している状態です。
一方、レム睡眠行動障害(RBD)の場合、体の力が緩むことがなく、夢の中で言い争いをしたり、何かに追っかけられたり、頻繁に過激な夢を見ることから始まります。
睡眠中に大声を出していたなどと家族や周囲の人から指摘されたことはありませんか?
もしかしてそれはただの寝言ではなく、睡眠障害かもしれません。

レム睡眠行動障害の症状

一つでも当てはまったら要注意です

◆睡眠中に、ストーリーのある寝言を大声で言ったり、笑ったり、説教をしているようだと指摘されたことがある。
◆睡眠中に手足を振ったり、黒板に字を書くような格好をしたり、急に布団に座ってしゃべりだすなどと指摘されたことがある。
◆夢を見ていてベッドから落ちて怪我をしたり、夢に出てきた邪魔なものを蹴飛ばしたら室内にあったテレビやタンス若しくは壁などが壊れてしまった。
◆夢の中で、何者かに追われて部屋を逃げ回ったり、ベッドの近くにあった物を投げたつもりが、実際に物を投げており室内が壊れてしまった。
◆夢を見ていて、横で眠っている人の首を締めていたことがある。
◆夢遊病のように、ドアを開けて室外や家の外に出ようとしたり、出たことがある。 異常行動をしている時に起されると、すぐに目覚め、夢を見ていた内容が思い出され、異常行動と一致している。

夢の内容に反応して、体が動く(殴る・蹴る)、寝言など、夢の中の行動が実際にそのまま現れます。
夢の内容の特徴は、感じの良くない、不快な夢や暴力的な夢がほとんどです。
もしかして…と思われたら一度検査を受けられることをおすすめします。
問診のほか、ビデオ撮影を行いつつ終夜睡眠ポリグラフ検査によりレム睡眠中の筋活動亢進を確認し、診断します。
まずは、検査を受けに当院までお気軽にご来院ください。

治療方法

レム睡眠行動障害を引き起こしやすい要因の除去(禁酒、睡眠不足の解消など)と薬物治療の2種類の方法があります。
薬物治療の場合は、抗てんかん薬の「クロナゼパム」を使うことが一般的です。
また、特発性のレム睡眠行動障害の場合、薬で症状を抑えることが主体になります。
この場合は、自傷を防ぐことが管理目標とし、周囲の環境を安全にしておくことも大切です。

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